日本財団 図書館


 

(1)SGML(Standard Generalized Markup Language:標準マークアップ言語)

SGMLは文書を構造的に管理することにより、検索や再利用を容易に行うためのものである。さらに、多様な出力形態に対応できるという特徴も持つ。SGMLは定型的な文書に適しており、自由な形態で作成する文書には適さない。

 

SGMLは主に文章情報を効率的に管理、活用することを目的としたデータ標準である。SGMLの最大の特徴として、文書を構造化してデータベースに管理するという点があげられる。文書にタグをつけて部品化してあるため、図3−9のように、別の文書にある章や節を自在に組み込むといったことが可能になる。つまり、部分的な検索、及び再利用の自由度が飛躍的に向上すると言える。

 

図3−9 SGMLの再利用性

 

065-1.gif (17052 バイト)

出典:NTTデータ経営研究所

 

この構造的管理に関連したもうひとつの特徴として、定型的な文書において効力を発揮するという点がある。つまり、データをDTD(Document Type Definition:文書型定義)に基づいた一定のルールにしたがって構造化するため、ひらめきやアイデアなどの自由な形式の文書には向かないという特徴である。

3つ目の特徴としては、紙への出力以外に、CD−ROMを用いたデータの管理や、インターネットなどのネットワーク上でのデータ発信などが極めて容易に実現できるということである。つまり、図3−10に示すように、多様なアウトプット環境が選択できるということである。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION